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SHEETSにて ジャケットをオーダーしました -前編-

少し前になりますが、7月初旬に千代田区平河町のテーラー「SHEETS」の森田さんにジャケットをお願いしました。
以前からSHEETSのInstagramをフォローさせていただいており、いつかオーダーをしたいと思っていたのです。
お願いしたのは、made-to-measure(パターンオーダー、以下MTM)のジャケット。
bespokeという選択肢もありましたが、今回は初めてのオーダーですし、日常的に気兼ねなく着たいということもあり、MTMという判断になりました。

SHEETSのMade-to-measure

SHEETSのMTMでは、特にハウススタイルは決めておらず、縫製をお願いする工場の型紙を使い、マシンメイドによる仕上げになるとのこと。
オリジナルの型紙ではありませんが、フロントや袖のボタンの数、ラペルの幅、ポケットの種類、チェンジポケットの有無等、選択肢は豊富に用意されています。

個人的にとても良いと思ったのがサイズ調整の手法です。
おそらく多くのテーラーのMTMでは、サイズゲージのサンプルがあり、それを着用して調整幅を決めていくという手法を採っているかと思います。

ですが、普段bespokeでお客さまのスーツを縫っている森田さんには、サイズゲージ=「誰のサイズでもない服」から調整をしていく手法はしっくりこないとのことで、打ち合わせの際にゲージを着用することはありません。
そのかわり、納品までの間に一度、仮縫いを挟み、それを補正することでフィッティングの精度を上げていくとのことでした。

○一般的なMTM
  打ち合わせ / ゲージの着用(誰のサイズでもない服から調整) → 納品

○森田さんのMTM
  打ち合わせ → 仮縫い(自分のサイズの服から調整) → 納品

初回におおよそのサイズ感が掴めないと不安という方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身は、それほど気にはなりませんでした。
私が靴のオーダーを受ける際も、初回に靴そのものをご提示できるわけではないので、そのような状況になれているからかもしれません。

打ち合わせ

まずはお伺いする日時を決め、打ち合わせ。
「平河町」という地名に馴染みがなかったのですが、半蔵門と永田町の間の静かな街でした。

真鍮製の看板の出ている階段を下ると、そこが「SHEETS」。森田さんのスタジオです。
ご挨拶からはじまり、少しお話をして、希望のジャケットのイメージを伝えると、生地のバンチをいくつか出してくださいました。

用意していただいた色々な生地のバンチを見て、手に触れ、お話を伺って、使う生地を決めていきます。
私の希望は合い物(3シーズン対応)の焦茶のジャケットだったので、そこまで多くの選択肢はなかったと思うのですが、それでも迷うくらいの生地がありました。
打ち合わせの際は、それぞれの生地の特徴や色の構成まで細やかに説明していただきました。

最終的に決めたのは、左側にあるFOX BROTHERSのFOX CITY(290 / 320g)という平織の生地。
ほとんど同じように(私には)見えた右側のSMITH WOOLLENSのABACUS(300/320g)と最後まで迷いましたが、少しだけ肉厚に感じたこと、表情に少し柔らかさがあったことが決め手となりました。それまで持っていたジャケットやコートに柔らかめの雰囲気のものが多かったので、当初はパリッとした生地が良いと思っていましたが、実際に触れてみると何となく少し柔らかさのあるものに惹かれてしまうようです。

森田さんによると、ABACUSの方が糸がやや強めに撚ってあるので、手触りも少し薄く締まって感じ、パリッとした表情に見えるとのことでした。

表地を選ぶのにも時間がかかってしまいましたが、次は裏地用のLEAR BROWN & DUNSFORDのバンチから裏地を選びます。
優柔不断な私には恐ろしいくらい厚いバンチでしたが、無地のものは少ないようで、表地を選ぶときよりは、すんなりと選べたと思います、たぶん。

裏地を選んだら、ジャケットの形やボタンの種類・数など、細かな仕様を決めます。
仮縫いの際に変更できる箇所もあるとのことでした。

最後に採寸をして打ち合わせは終了。
ジャケット以外のことも色々とお話させていただき、時間をいただいてしまいましたが、とても楽しいひとときを過ごせました。
このやりとりも含めて、オーダーメイドの醍醐味なのではないかと思います。

次回は仮合わせの予定です。
つづきます。


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