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SHEETSにて ジャケットをオーダーしました -後編-

前回の仮縫いから約2ヶ月。
あれほど暑かった気候も、11月上旬ともなれば少し肌寒いほど。ジャケットを着るには最適な季節になりました。
私はといえば、これから仕上がってくるジャケットに合わせるシャツを買おうか迷ったり、ネクタイでもしてみようかとネットを徘徊したりと、それまでの時間を過ごしていました。

そんな中、SHEETSの森田さんよりジャケット完成のご連絡をいただいたので、受け取りのためスタジオに伺いました。
完成したジャケットを羽織らせていただいて、調整した各所を確認。
特に問題はなく、取り扱いなどを説明していただいて、無事に納品となりました。
※気持ちが昂っていたため、写真はありませんが、ご容赦ください。

※前回までの様子は下記の記事をご覧ください。

お披露目です

さて、工房にて改めてジャケットを着てみました。
仮縫いのときはライニングも付いておらず、ラペルの形も不完全でしたが、仕上がったものはメリハリが効いてスッキリとした印象です。

後ろ姿はこんな感じ。
芯地がしっかりしているからでしょうか、胸のあたりから肩、肩甲骨にかけて、ホールド感があります。

ラペルは標準の8.5cmから少し削っていただいて8.0cmの仕様。
身体はそんなに大柄な方ではないので、これくらいで丁度良いと思います。

ポケットチーフはジャケットができたら使おうと思ってずっと前に買っておいたDrake’sの一角獣のもの。
かわいいのでお気に入りです。

袖のボタンは2つ。
オーダーの際にスタジオに掛かっていたジャケットの袖ボタン2つのシンプルな感じがいいなと思って、聞けばそのジャケットは森田さんが以前監修していた某ブランドのものとのこと。
私がSHEETSを知ったのもそのブランドを通してだったので、その思い出も含めて同じ仕様でオーダーさせていただいたのでした。
それにしても、それがもう10年も前とは驚きです。

以上で、体験記はおしまいとなります。
ずっとオーダーしたいと思い続けて、ようやく手元に届いたMTMのジャケット。
今まで漠然としていたものが具体的な形になったことがとても感慨深く、満たされた気持ちでいっぱいになりました。
服に袖を通してこんなにワクワクした気持ちになったのは、何年ぶりでしょうか。

イメージが具体化したということは、「自分の中の基準となる一着」ができたということ。
クラシックウェアに対する解像度が上がり、今までは気に留めていなかったスーツやネクタイに目が向くようになりました。
森田さんからは、たくさん着て経年で柔らかくなったジャケットも美しいとうかがったので、そのようになるまで着て、良い風合いにしていきたいと思います。

体験を含めての「オーダーメイド」

靴とジャケットではモノが違いますが、重なる部分がとても多く、Cacicaのお客さまのオーダーを追体験しているような気分になりました。
例えば、モノを作り出す場の雰囲気や、そこに行くまでの暑さや街並み。
作り手との会話や、仮縫いで平面だった生地が形として立ち上がったときの驚き。
どんな装いをしようかと完成を待つ間の楽しみと少しの不安。
それら全てを含めてのオーダーメイドのものづくりなのだと、改めて心に留めることができました。

また、スタジオの雰囲気や接客の仕方、生地の説明の場面は、オーダーを受ける側として。
くるくると視点を変えながら、色々なことを学ばせていただきました。

最後になりましたが、SHEETSの森田さんにはとても感謝しています。
素敵なジャケットをありがとうございました。
またいつか、スタジオに伺いますね。


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