2025年12月20日で、Cacicaは20周年を迎えました。私の靴職人歴も同様に20年ということになります。
工房立ち上げ当初は、諸々の準備をしつつ靴作りもしており、開業日もあやふやなままで始めてしまったので、書類に書いたはずの日付もずっと忘れたままでした。
そんな経緯だったため、今までは開業日や周年は気にも留めていませんでしたが、数年前の感染症の流行の際、補助金の書類を書くのに「開業届出書」を確認して12月20日が開業日だと認識したのです。
あっという間といえば、そうだった気もしますし、長い時間を歩き続けてここまできた気もします。
それを機に、ちょうど切らしていた名刺を新調することにしました。
お世話になったのは、東京・東銀座の中村活字さん。
Instagramでつながっている方が、こちらで名刺を作っているのを拝見して、私も中村さんに作っていただくことにしました。
お店に伺って話をして、あとはメールで打ち合わせをしていくのかと思いきや、中村さんは、その場でどのような名刺がいいかを相談して形にしていく製作スタイル。パソコンで文字の大きさや余白のバランスを確認しつつ、店頭で仕様を決めていくのは、ライブ感があり、とても楽しい打ち合わせでした。

数日後、出来上がった名刺がこちら。
20年、靴作りに携わっていれば、そろそろ靴職人と名乗っても良いのではないかと思い、肩書として名前の右上に「靴職人」と入れていただくことにしました。

旧字体の「栁」は活字が在庫にないということで、知り合いの活版印刷所から借りて文字組みをしていただいたとのこと。

ロゴ部分は樹脂製の版で、それ以外は鉛合金の文字組み。
同じ「c」や「i」でも、一つずつ微妙に違うのがわかります。

ずっと使ってきたので今までの名刺も愛着がありましたが、やはり新しい名刺は良いもので、気持ちも引き締まります。
皆さま、改めて21年目も新しい名刺共々、どうぞよろしくお願いいたします。
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